2020年度のインフルエンザワクチン-子どもは後回し?

普段は10月1日から始まるインフルエンザワクチン接種ですが、厚労省から以下のような「お願い」が来ました。

画像の説明

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou18/index_00011.html

 一方でVPDの会からは、このようなお知らせもあります。

今シーズンの小児のインフルエンザワクチン接種に対するVPDの会の考え方

2020~2021年シーズンのインフルエンザワクチンは、例年通りに接種しましょう

厚生労働省から高齢者のインフルエンザワクチン定期接種を優先し、子どもなどは10月26日以降に接種するようにという「季節性インフルエンザワクチン接種時期ご協力のお願い」が出されました。このために、接種時期について迷われている保護者が多いことが懸念されます。

毎年流行するインフルエンザは、流行の規模、流行の始まりと終わりの時期をあらかじめ全国一律に予測することはできません。また、インフルエンザワクチンの中に含まれる成分は毎年変更されるために、その有効性や効果の持続期間も毎年同じではありません。小児の有効性に関しては、厚生労働省の研究班で毎年調査され、現在の国内ワクチンで有効であることが報告されています。

新型コロナウイルス感染症は、小児では軽症であることがわかってきていますが、インフルエンザは小児でも重症となることがあります。したがって、流行の開始時期は予測できず、ワクチン接種後の効果の持続期間も予測できず、以下にお示しするような国内国外の専門家の推奨もあるため、今年のインフルエンザワクチンも例年と同じような時期に接種するようにしましょう。
(以下略)

 現在関係部署にも確認中です。お返事が来るまでしばらくお待ち下さい。

 子どもたちには学校感染のリスクということで長期休校を要求したのにワクチンは高齢者から、という「優先順位」には個人的には疑念があります。


2020/09/18追記

医師会から連絡がありました。

お示しした日程はあくまで目安であり、前後があっても接種を妨げるものではありません。
呼びかけの対象者以外の方がインフルエンザワクチン接種を希望する場合、接種を妨げるものではありません。
子どもインフルエンザ助成券につきましても、従来通り10月1日接種からの請求は可能となります。

 当院ではインフルエンザワクチンの予約は連休明けから開始する予定です(日程調整中)。それまでしばらくお待ち下さい。