家庭で抗原定性検査をした時にXXだったら?

 世田谷区では、区内の保育園などを利用しているお子さんに「家庭内感染予防のための抗原定性検査の簡易キット」を配布しているようです。

 ドイツなどと違って検査は任意で、結果も報告する義務はなさそうです(お願いレベル)。

 陽性だった場合、陰性だった場合、どうすればいいのかを考えてみましょう。

陽性だった場合

 抗原定性検査で陽性でも、これは必ずしも感染を意味しません。検査した時点で感染者も少なく本人の体調も悪くない場合(つまり事前確率が低い場合)検査をして陽性でも、偽陽性かもしれません。

 罹患率が低くなれば陽性適中率も下がるのです。たまたま検査して陽性でもPCRなどで陰性になる事例もあります。

つい最近も世田谷区でこんな事例がありました。

施設種別:私立認定こども園(XXXXXX認定こども園)

感染者 :職員1名

確認日:12月9日(木曜日) 抗原検査陽性

施設の対応:施設の消毒、12月10日(金曜日)と11日(土曜日)臨時休園、保護者への情報提供。

しかしすぐに訂正が出ます。

抗原検査で陽性と判定された職員1名について、PCR検査の結果、陰性であることが確認され、発生届が取り下げられました。これに伴い、当該認定こども園は、12月11日(土曜日)から、運営を再開します。

 何れにせよ家庭内で抗原検査が陽性でも、診断するためには医療機関で再び検査を受けるのが原則です。事前に医療機関へ説明のうえ、受診をお願いします。

陰性だった場合

 これも残念ですが、必ずしも非感染を意味しません。家庭内の検査では鼻の先(鼻前庭)での採取になるので、ウイルス量が足りないかもしれません。また、発熱したばかりで検査しても、ウイルス量が十分ではないかもしれません。
 濃厚接触者になった場合、もしくは何かしらの症状がある場合は、家庭内の検査で陰性でも安心しないでください。事前に医療機関へ説明のうえ、受診をお願いします。

おまけ

 転売するのはやめましょう。