やけどの治療(湿潤療法)
まずはこちらの図をご覧ください(保護者の了解は得ています)。
右腕
左腕
左脚
このお子さんは、お湯を顔・顎・胸・両腕・左大腿にかぶったのです。体表面積で10%以上の熱傷です。顔は比較的軽度でしたが、その他は二度の熱傷です。別の病院で処置を受けていましたが、別件で当院に受診しました。熱傷後14日目です。説明をした上で、当院で治療を続けることになりました。
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当院で処置をしてから、9日ほど経ってからの写真です。火傷をしてから、23日です。
右腕:皮膚ができているのがわかります。
左腕:寝ている時に引っ掻いているところがあります。それ以外は概ね皮膚ができています。
左脚:こちらも皮膚ができています。治療前乾燥が強かったところは、色素沈着が強いのがわかります。
当院での治療は、特別な薬などは使っていません。プロペト(白色ワセリン)を塗った後に被覆材で覆っただけです。
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お正月を挟んで、また来てもらいました。自宅でも、同様の治療を続けてもらいました。熱傷後5週間ほど。当院での治療を初めて3週間くらいです。
「日焼けしていない白い肌」とほとんど変わりありません!!
掻きすぎて懸案だった左腕でしたが、デュオアクティブという被覆材を貼っていたため搔かずに綺麗になりつつあります。手触り良くなりました。
一部ですが、色素沈着も薄くなって来ました。このまま日焼けすることなければ落ち着くでしょう。
治療経過を並べて見ましょう。
右腕
左腕
左脚
この治療法は、湿潤療法といいます。ご興味あれば、ご連絡ください。
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