2014.04.05
カテゴリ:ワクチン
気になる数字1.細菌性髄膜炎
「小児細菌性髄膜炎・菌血症の疫学研究(鹿児島スタディ)」というのがあります。鹿児島県の小児細菌性髄膜炎の症例数を報告しているものです。2007年からは前方視的 Prospective study で調査を行っています。
ヒブ髄膜炎は2013年はゼロになった。
図を見るとわかりますが、ヒブワクチン導入後(2010年)から確実に減りつつあります。2013年にはゼロになりました。
肺炎球菌髄膜炎は、カバーしきれなかった株が増えている
サイトのグラフは若干見づらいので、PDFファイルを紹介します。13 価肺炎球菌ワクチンの補助的追加接種の必要性
2013年には今までの小児肺炎球菌ワクチン(PCV7)でカバーしていた菌株による髄膜炎は皆無なのに対し、カバーしきれなかった菌株が増えています。この数字は海外のデータからも予測されたことであり、早期に13価(PCV13)の切り替えおよび今までPCV7で接種を完了した子どもたちへの、補助的追加接種が必要です。13価小児肺炎球菌ワクチン(プレベナー13)について
もちろん、PCV13でもカバーできない菌株もあるのは留意すべきでしょう。
よろしくお願いします。
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