イベルメクチン!!ノーベル賞

2015年のノーベル医学・生理学賞3人の中で、日本の大村智さんが選ばれました。

http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/2015/

 大村さんの受賞理由は「線虫の寄生によって引き起こされる感染症に対する新たな治療法に関する発見」です。線虫ってどういうのだろうと思う人もいるかもしれませんが、日本だとイヌのフィラリア症(犬糸状虫症)が有名ですね。大村らの発見したイベルメクチンが代表的な治療薬です。アフリカでの失明に繫がるオンコセルカ症(河川盲目症)は線虫が原因であり、アフリカ圏内で最大な失明の理由になっています。熱帯地方(いわゆる発展途上国)でしか流行しない病気は「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases NTDs )」と言われ治療薬の普及が困難だったのですが、WHOは米国メルク社の協力の下イベルメクチンをオンコセルカ症流行地域に無償提供を行っています。

エーザイ:顧みられない熱帯病について>河川盲目症

 イベルメクチンは熱帯地方の10億人を救った特効薬ともいわれ、ノーベル賞受賞に十分値する功績です。

 日本では大村さん持ちきりですが、同時受賞者の方々もすごいのです。

 同時受賞者のトウヨウヨウ(屠呦呦)氏は中国の女性研究者です。受賞理由は「マラリアに対する新たな治療法に関する発見」です。マラリアは毎年世界中で2億人ほどが感染し、50万人が亡くなっているのです。屠さんは1600年前の文献からアルテミシニン(チンハオス)というマラリアの薬を見つけました。

 表題はお遊びっぽいですが、産経新聞の記事が詳しいですね。

屠ユウユウ氏は博士号も留学もない「三無教授」 「真の科学者いない」中国で称賛の嵐 …“偽物”じゃない初受賞と大はしゃぎ

 さて2000年以降日本人のノーベル賞受賞者が多いとも言われいますが、ノーベル賞は過去の業績を称えるものです。日本が頑張っていた時期と重なります。

 日本の教育に関わる予算が削減され他国の研究が盛んな状況で、数十年後日本のノーベル賞はどうなっているか、気がかりです。

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