ワクチンデビューについて
当院ではワクチンデビューでは、ワクチン以外にも色々と説明があります。ワクチンを接種するだけなら1-2分もかかりませんが、当院では少なくとも10分ほどはかかると思います。余裕を持ってお越しください。
母子手帳をよく見させてください
お子さんだけではなく、お父さんお母さんこともチェックすることがあります。チェックするのはあくまで医療上必要な情報のみです。
必要に応じて、お母さんお父さんに予防接種をお願いすることがあります
世田谷区では平成29年現在、風疹抗体価が低い女性のための、ワクチン接種費用助成をしています。他にも接種すべきワクチンがあれば、早めにしましょう。同時接種も出来ます。昭和54年4月1日以前産まれの男性は、日本では風疹の定期接種を行っていません。
予防接種というものは、自らが罹りにくくする(罹っても軽く済む)という意義の他に、他の人にも罹らないようにするという目的があります。大切なパートナーや赤ちゃんを守るためのワクチンです。
出産直後接種する機会が無かったら、この際赤ちゃんと一緒に接種しましょう。
ワクチンの前に色々とお話させて下さい
ワクチンの前に、便色カード(母子手帳にくっついてるの)やケイツーシロップのお話をいつもしています。必要に応じて、(先天性)股関節脱臼や他のお話をしています。パンフレットなども同時にお渡ししています。
noteにも書いています。覗いてみて下さい。
接種するワクチンを確認させて下さい
当院は同時接種を推奨しています。生後2ヶ月で接種するワクチンの基本は、ヒブワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、それにロタワクチンです。最後のロタワクチンは自費ワクチンですが、強くお勧めします。
ロタワクチンは二種類あります。2回内服(1価)のと3回内服(5価)するものです。どちらを選んでも、原則として来院回数は変わりありません。
ワクチンの副反応について説明させて下さい
ワクチンの副反応についても一部パンフレットを用いながら、説明します。ロタワクチンの腸重積と小児肺炎球菌の発熱については、すこし重点を置いています。疑問な有りましたら、お伝え下さい。
ワクチン接種します
ロタワクチンは内服です。液体のロタワクチンは多少口から出ても、腸内に入れば十分増殖します。
その他の注射は原則として赤ちゃんのワクチンは大腿に接種するようにしています。4本の場合は、左右の大腿に2本づつです。大人もそうですが足のほうが腕よりも面積が広く、接種しやすいです。
当院ではヒブワクチン・小児肺炎球菌ワクチン・四種混合ワクチン、それにB型肝炎は、原則として「できるだけ深めの皮下注射」にしています。そちらのほうが、副反応が少ないです。
詳しくは数年前に書いた「皮下注と筋注」をご覧ください。
また、日本小児科学会の「小児に対するワクチンの筋肉内接種法について(改訂版)」(PDF)もご覧ください。改訂版では、日本人の赤ちゃんでの筋肉の厚さなどを調査して検討しています。
接種した後、縦抱っこをしてみてください
不思議と泣き止むことが多いです。
次回の予防接種スケジュールを立てましょう
通常のスケジュールでは四種混合ワクチンが追加に成ります。このワクチンは日本では生後3ヶ月以降で接種しなくてはいけません(海外では2ヶ月…)。初回接種から27日以上経過してなおかつ生後3ヶ月経過した日からの接種が必要です。
終わった後は別室に移動します
そこでお着替えを整えます。追加するケイツーシロップがあれば、看護師から飲ませ方をお伝えします。
お会計など
お会計は現金でもクレジットカード決済でも大丈夫です。次回の予定が決まっていれば、予約も入れます。