最多は世田谷区?
毎日コロナウイルスの話で大変な時期を過ごしていますが、皆さんいかがお過ごしですか?
今年の4月1日は新型コロナウイルスのエイプリールフールネタは禁忌のはずなのですが、こんなニュースが出てきました。
東京都が居住地別の感染者数公表、最多は世田谷区44人
https://www.sankei.com/life/news/200401/lif2004010119-n1.html
こんなニュースを見れば、世田谷区は他の区よりも危ないんだ!!と思ってしまうかもしれません。しかし、世田谷区の人口は他の区よりも多いはずです。それが一体どんな意味を持つか、ちょっと考えてみましょう。
人口数の違う数字を見るときには、人口一人あたり何人患者がいるか調べてみるといいです。しかし、現在のところ患者数は比較的少ないため、人口一人あたりだと、数字がとても小さくなってしまいます。そのため、「人口10万人あたり」とします。
人口統計は東京都のものを利用しました(2020年3月1日現在)。患者数は上記のニュースでのものを採用しています。
そうするといろいろなものが見えてきます。
(どうしてここで折れ線グラフなんだ、というツッコミはあると思いますが、EXCEL初心者なのですみません)。
こうしてみると、人口あたりの順位では世田谷区は9位であり、必ずしも高いわけではありません。
地図にしてみました(東京都23区のみ)。
こうしてみると、ニュースの印象とだいぶ異なってくると思います。
ただ、私がいいたいのは、世田谷区はやっぱり安全だとか、XX区が危ない、といか、そういうものではありません。検査対象を韓国のように「ローラー作戦」ではなくクラスターを中心にしているからかもしれません。
それから、感染するリスクはどこにでもあるし(感染者を無碍に責められない)、逆に言えばみんなが工夫することで感染のリスクを低くすることはできる、ということです。