【私見】新型コロナワクチンの意義(特に子ども)
生後6ヶ月からのコロナワクチンも始まりました。
以前から元々子どもはコロナにかかりにくいし、かかっても軽症だからコロナワクチンは、不要・祖父母を守る程度の効果しかないとも言われています。
今までの知見をもとに、私見を述べていこうと思います。
オミクロンでは乳幼児も重症化する
オミクロン株流行以降は小児に特有な疾患であるクループ症候群、熱性けいれんを合併する児が増加し、また、脳症、心筋炎などの重症例も報告されています。基礎疾患が無いお子さんも影響を受けています。
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=466
新型コロナワクチンの副反応はたしかに存在する
接種後に起きる熱や倦怠感は有名ですが、心筋炎も報告されています。
特に心筋炎は10代の男性で多いのも有名ですが、概ね軽症です。
https://jspccs.jp/covid-19/families/vaccination-2/
コロナワクチンの成分含有量
コロナワクチンの成分は、種類によって違います。ファイザーの場合は、12歳以上の場合は30μg、5~11歳の場合は10μg、生後6か月~4歳の場合は3μgです。乳幼児は大人の1/10です。
日本脳炎の場合は3歳未満では半分の接種量ですので、かなり少ないことが伺えます。はたしてこれで有効なのでしょうか?
重症化を予防し副反応を軽減するため(多分)
用量を多くしたほうが、たしかに有効期間は長くなるようです。しかし、副反応の頻度が違います。また用量がすくなくても入院と死亡から防御できることがわかっています。
つまり、子どもの新型コロナワクチンは、感染を完全に防ぐ効果や有効期間はあまり望めないものの、副反応の少なさと重症化予防を優先するために、有効成分を少なくしたのだと思います。
6m-4yの新型コロナワクチンの初期接種が2回ではなく3回になっているのも、より少ない接種量でより長い免疫を維持するためでしょう。
こちらのスレッドが参考になります。
小児と10代のオミクロン感染へのワクチン接種の有効性(NEJM)
— 大津秀一🍀医師の医療情報🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」オンライン全国対応 (@shuichiotsu) November 3, 2022
【感染への有効性】
●10μg2回
・5-7歳 46.3%
・8-11歳 16.6%
※但し有効性早く低下
●30μg2回
・12-14歳 35.6%
・15-17歳 20.9%
※10μgより効果低下は遅い
小児では特に、感染そのものより重症化などの予防への企図が中心と示す結果
実際のところ、子どものコロナワクチンでは心筋炎の発症頻度はかなり低いです。
追加:コロナワクチンで発症予防・伝播予防
追加ですが、こちらも観てください。
要するに完璧ではないけどprevention(感染予防)の効果もあるしtansmission(伝播)抑制の効果もあると、いうことです(どうしてこれで炎上するのかわかりません)。