HPVワクチンのまとめ in 2024
最近HPVワクチンの問い合わせおよび接種が非常に多くなってきました。少し交通整理をしておきます。
ポータルサイト
東京都が「はじめてのHPVワクチン(ゼロからわかるポータルサイト)」を作っています。
https://www.vaccine.metro.tokyo.lg.jp/
世田谷区のサイトです。
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/fukushi/003/004/index.html
予診票が手元にない場合は、こちらから再発行してもらえます(世田谷区)
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/fukushi/003/004/d00196974.html
HPVワクチンの効果
「9価ワクチン(シルガード9)は、HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。」
これが厚生労働省の見解です。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_qa.html
HPVワクチンの予防効果が9割以上という意見もありますが、これは特定の条件下や特定のHPV型に対する結果を強調したものであり、全体的な予防効果を表す場合にはやや強調しすぎた印象を与える可能性があります。
やはり健診が大事
子宮頸がんの対策には、一次予防(ワクチン)だけではなく二次予防(子宮頸がん検診)も大切です。両方行う必要があります。
日本では20歳から2年おきに子宮頸がん検診を行いますが、HPVワクチン接種が進んでいる国では、子宮頸がん検診の開始年齢が遅くなり検診の間隔が伸びています。それだけ、子宮頸がんがすくなっているのでしょう(日本ではまだ先の話ですね…)。
予約方法
当院では通常の外来で接種を受け付けています。当日の順番予約でお願いします。接種後30分は院内待機する必要があるので、遅い予約の場合はお早めに来院していただけるようお願いすることがあります。HPV9(シルガード9)以外のワクチンを接種ご希望の場合は、事前にご連絡ください。また、男性の場合は原則HPV4(ガーダシル)になります。