デマは人を殺す

皆さん新型コロナウイルス感染症(COVID-2019)対策で、色々と大変な事になっていると思います。

 そんな中、とあるSNSでHPV9導入の遅れは、「HPVワクチン推進派を語っていても実はHPV9が承認されたら不良在庫を抱えてしまう渡航ワクチン関連のグループ」が関係していると思われかねない発言がありました。医師の発言です。私は、ヘイトスピーチで無い限り気に入らない集団をどのように言おうと自由だが、事実なのか問いましたが、お返事ありませんでした。部分的に削除を求める声がある中、私は「事実であればきちんと対応すべきでだし、そうでなければHPV9導入が遅れているのはデマやFUDマーケティングが横行している証左であるので削除を希望しない」とコメントしました。

 程なくして、発言自体が消されてしまいました。

 私が知る限り、HPV9導入の遅れについて「HPVワクチン推進派を語っていても実はHPV9が承認されたら不良在庫を抱えてしまう渡航ワクチン関連のグループ」が関係している事実はないと思います。正直デマの範疇です。
 なお、タイトルの「デマは人を殺す」は小菅信子氏の名著 放射能とナショナリズム (フィギュール彩) から引用しました。

デマは人を殺す。暴言は人を萎縮させる。藁をもすがりたい人を、藁などにすがらせてはならない。

 文集オンラインで「26度の湯で新型コロナ予防」にだまされた? 医師が教える、デマを見分ける5つのコツ、というものがありました。

誤った情報、偏った情報の5つの共通点

  1. ○○に効く、あるいは強い断定
  2. 「免疫力」という魔法の言葉
  3. 陰謀論、政治的文脈
  4. 一方向だけの取材
  5. 利益相反がある、またはその可能性

(一応コメントしておくと、利益相反自体に問題があるわけではありません)

誤った情報を鵜呑みにしないために、できること

  1. まずは立ち止まり、冷静になること。
  2. ソースを確認すること。
  3. 「ファクト」と、「オピニオン」を分けて考えよう

 新型コロナウイルスでは一部の報道やSNSでの煽り文句で人々のリスク認知が歪められています。人々の心に不安・不確実・不信(FUD)があれば、科学が無視され差別やヘイトスピーチが正当化される社会であってはなりません。私たちは「〇〇人が井戸に毒を入れた」や「XXの農家は殺人者だ。XXに住むことを選んだ親は、人殺しと同じだ」の時代に戻るべきではありません。

後日譚

 その後、その方から『すみません。もう絡みたくありません。』とお返事がありました。それで私は『「もう絡みたくありません」といえば、○○も家族のプライベートを話す必要も無かったのでしょうか?』とお返事しました。

 ヒントはこちらです。ご想像におまかせします。
https://www.karugamo-cl.jp/index.php?QBlog-20180226-1#content_1_1